2011年08月03日
ご安全に!
ちょっと前の話ですが、ライフジャケット機能付きの夏用フィッシングベストを買いました


Water rocks ゲームフィッシングベスト・レインカモ WRLV-3066
高価な品物ではありません。
税込定価¥5,775、売価は税込で¥2,980の品物です。
かと言って、安かろう悪かろうと言う品物でもありません。
機能的には必要十分で、メッシュ生地を使ったり通気性を考えてそれなりに工夫は凝らしてあります。
値段の割には、とても良く出来ていると思います。
ご存知かと思いますが、「mazume」ブランドで有名な株式会社オレンジブルーの製品です。
ここの製品は安くとも工夫を凝らして作ってあり、縫製も決して悪くはありません。
(個人的には、ここの良心的な企業姿勢に好感を持っています)
さて、今回これを仕入れた理由ですが・・・
今までライジャケを持ってなかったと言う訳ではなく、自動膨張式の腰に巻くタイプを使っていました。
しかし、ここ最近荒磯釣行が増えてきた為、荒い岩に接触すると破裂する可能性のある膨張式では不安があったからです。
浮力体の入ったベスト型だと破裂の心配はありませんし、波に揉まれて岩場に打ち付けられてもショックを吸収してくれるかも知れません。
また、落水せずとも岩場で転倒した時に脊髄や胸部を守ってくれます。
しかし、いくら夏用と言っても真夏にこんな物を着るのは暑くて暑くて仕方ないです
でも、どんなに暑くても磯際に立って竿を振る時は必ず着用しています。
今まで使っていた腰に巻くタイプの自動膨張式も併用で(笑)
さてさて、先日の話ですが会社の同僚達がシイラで有名な某沖一文字に釣行しました。
当日はピーカン照りの灼熱地獄。
暑さに比例してか、シイラ達の活性も高く全員見事に初物をゲットし、今までに無く楽しめたそうです。
そんな中、防波堤の内向きで釣っていたライジャケなんて着けていない上半身裸のオニーチャンが、熱中症で気を失って落水してしまったそうです。
一緒に来ていたツレと思しき人物もライジャケを持っておらず、どうしようかとオタオタしていたところ、周りに居た方達が助けに入りました。
オニーチャンは気を失ったままだったそうですが、周りの皆で力を合わせて無事波止の上に引っ張り上げたそうです。
その後、オニーチャンは渡船屋さんに運ばれて事無きを得たそうですが・・・
この沖一文字は岬の先端付近に造られており、潮がぶっ飛んでいる時なんかは複雑な「二枚潮」「三枚潮」が発生します。
つまり、一度沈んでしまうと浮き上がるのが非常に困難な状況が現れる時があります。
もちろん、ライジャケを着けていても命の保証はありません。
本来は「釣り禁止(上陸禁止)」の非常に危険な場所なのですから・・・
そんな所であるにも関わらず、ライジャケも着用せずに釣りをするのは自殺行為に等しいと言えます。
ここへ渡している渡船屋さんも、一部を除いて「救命胴衣を・・・」なんて啓発はしているのですが、未だにライジャケも着用せずにここへ釣りに来る人が後を絶ちません。
「落っこちたら誰かが助けてくれるだろう」なんて思っているのでしょうか?
いえ、「足場が良い所だから落水なんてしない・・・」とか思っていると言うよりも、大変危険な場所であると言う自覚が全く無いのでしょう。
ですから、なお更渡船屋さんの責任も重いと思うのですが。
(特に一番船を出している渡船屋、波止上のライジャケ未着用者の画像をいっぱいHPに載っけて何を考えとるんやろ・・・)
釣り雑誌も釣具の宣伝記事的な事ばかり書かずに、事故事例等を掲載して安全の啓発に努める気は無いのでしょうか?
ま、そんな記事が雑誌に載っていた所で殆んど読まれないでしょうし、そんな記事が多いと誰も買わなくなりますね。
でも、もうちょっと考えて欲しい・・・
先日、釣友のお友達が磯で釣りをしていて波にさらわれて亡くなると言う痛ましい事故がありました。
ライジャケや磯靴の装備はしていなかったそうです。
亡くなられた方のご冥福を心よりお祈りするとともに、この様な痛ましい事故が繰り返されない事を願って止みません。